「PLUX-EX」は、ポリエチレン管の内面に、最適ピッチで独自の凹凸溝を形成することでグラウト充填性を飛躍的に改善し、ケーブルの耐久性と疲労特性の向上を得ることができる画期的な外ケーブル用保護管です。
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構成
自由長部に「内面凸スパイラル管」、偏向部やサドル部に「内面凹スパイラル管」を用意しております。
内面凸スパイラル管(自由長部)
外ケーブルや斜材のPCストランドをポリエチレン製保護管で優しく包み込むと共に、グラウトがPCストランドの重なり部分で局部エアポケットを生じず万遍なく充填するよう、 保護管内面にスパイラル状の連続突起を設けた商品です。国内橋梁工事では、グラウトタイプの外ケーブル用PE保護管は「内面リブ付」が標準です。(橋梁架設工事の積算H19年度版)
内面凹スパイラル管(偏向部、サドル部)
外ケーブル偏向部や斜材のサドル部において、偏向圧の分散を効果的に行うことと、グラウトをPCストランド群の底側にも確実に充填して「偏向部での局部工アポケット」を回避し、ケーブルの疲労特性と耐久性を向上できる、保護管内面にスパイラル状の連続溝を設けた商品です。
内面凹スパイラル管の外観
構成部品
適用ケーブル
PCケーブル構成 | 12S12.7B | 12S15.2B | 19S15.2B | 27S15.2B | 37S15.2B | 48S15.2B | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PLUX-EX (製品記号) |
自由長部 (凸管) |
NT-5-89 | NT-5-97 NT-8-114 |
NT-5-114 NT-8-140 |
NT-5-140 NT-8-140 |
NT-5-165 NT-8-165 |
NT-5-200 |
偏向部 (凹管) |
NO-5-89 | NO-5-97 | NO-5-114 | NO-5-140 | NO-5-165 | NO-5-200 |
※NT:内面凸管(自由長部)、NO:内面凹管(偏向部)
※記号は【内面凹凸-常用圧-φ外径】を意味します。
接続部品、賃貸工具、治具
EF継ぎ手およびコントローラ
バット融着器
排気口金物
汎用JIS黒ポリ管 透明鉛直管
単位:mm
製品番号 | 外径 | 有効径 | 厚さ |
---|---|---|---|
IN-75(※) | φ89 | φ78 | 5.5 |
IK-100 | φ114 | φ103 | 5.5 |
IK-125 | φ140 | φ127 | 6.5 |
※IN-75の在庫品は巻物、その他は直管
L=1700mm
実大ケーブル試験
実大注入試験(19S15.2B)
結果:凹凸のない汎用管に比べ、PC鋼より線全面にグラウトが充填され、良好であった。
実大疲労試験(9S15.2B)
国内試験(内面凹管)
応力振幅 (MPa) | 曲げ半径 (m) | 下限張力 | 載荷速度 (Hz) |
50 | 3.0 | 0.60Pu | 1.2 |
→ 200万回載荷後、素線破断なし
偏向部と定着偏向部の疲労特性が大事です!!
海外内試験(内面凹管、形状選定の基礎データ)
- 1)スイス工科大学:4S15.2ケーブル、10百万回疲労試験200MPa
- 2)スイス工科大学:19S15.2ケーブル、2百万回疲労試験200MPa