マイクロパイリング工法

太径自穿孔ボルト

SPミニパイル工法

エスティーエンジニアリング株式会社』ではこの度、自穿孔システムの利点を更に幅広い分野に御利用頂くことを目的に、太経の自穿孔システム「SPミニパイル」の開発を完了致しました。従来のSPアンカーに加え何卒、幅広いご採用をお願い申し上げます。

SPミニパイル工法

構成

構成

特徴

  • ・単管掘りで削孔機は小型で良く、作業も熟練工は不要。
  • ・削孔、鋼管挿設、注入を同時に出来、作業速度が速い。
  • ・狭い場所でも機械の選択で施工が可能。
  • ・太径で高耐力。全ネジで周辺地盤との付着が確実。
  • ・鋼管杭に比べ、定着材充填で周面腐食が小さい。
  • ・ロストビットの選択で、あらゆる地層に対応できる。
  • ・カップラ接続により、現場でどんな長さにでも調整できる。
  • ・セメント系・樹脂系など各種の定着材を選択できる。

用途

  • ・トンネル:レッグ及びサイドパイル、中尺フォアパイル
  • ・法面:外的安定目的の抑止杭
  • ・擁壁:もたれ擁壁の基礎杭、タイバックアンカー
  • ・道路標識や電柱などの支柱構造物の基礎杭
  • ・既設構造物の補強対策

諸元

諸元
呼称 外径
(mm)
中空径
(mm)
断面積
(mm²)
降伏荷重 保証破断荷重 単位重量
(kg/m)
(kN) (tonf) (kN) (tonf)
SP51 50.8 29 1150 600 61 750 76 8.8
SP73 73.0 50 1860 960 98 1200 122 14.8

*中空径部にねじふし棒鋼などを挿設すれば更に高い耐力を期待出来ます。

施工方法(応用例SP51/SP73)

応用例・・・[SP51]

部材組合せと注入改善により、効果的で経済的な小径杭が実現できます

周辺地山の側方移動を鋼管とボルトで拘束し、不動地層域に「定着ZONE」を構築します。汎用のドリルジャンボで打設できます。

周辺地山の側方移動を鋼管とボルトで拘束し、不動地層域に「定着ZONE」を構築します。汎用のドリルジャンボで打設できます。

比較的大きなせん断耐力に加え、圧縮と引張り耐力を期待するような、例えば擁壁基礎などに便利です。

比較的大きなせん断耐力に加え、圧縮と引張り耐力を期待するような、例えば擁壁基礎などに便利です。

(1)鋼管とボルトを同時回転し打設

鋼管とボルトを同時回転し打設

(2)ボルトのみを増し打ち

ボルトのみを増し打ち

(3)口元をコーキングし、2方向加圧注入

口元をコーキングし、2方向加圧注入

応用例・・・[SP73]

注入改善により、小回りの利く沈下抑止杭や本設ボルトを実現できます

センターピラー沈下抑止、下半掘削時のせん断変形抑制、および外部荷重の分散効果

センターピラー沈下抑止、下半掘削時のせん断変形抑制、および外部荷重の分散効果

側壁導坑の脚部補強(沈下対策)

側壁導坑の脚部補強(沈下対策)

極狭地での太径ネイリングによる補強土工

極狭地での太径ネイリングによる補強土工

SP73ボルトは外径φ73mm、耐力970kN。全面付着の実現で地山を確実に固定します。

SP73ボルト打設後、φ45mmのビットでHDPE栓を切除し、注入孔を確保します。
この例では、HDPE栓の片側の注入孔が確保され、確実な全面注入を実現します。